ぷかり堂の社会見学
~ じゃがいものおうち 編 ~
障がいのある人もそうでない人も、その人がその人らしく屋久島でくらすことを願い1997年に設立されたじゃがいものおうち。2003年にNPO法人「じゃがいものおうち」を法人化。たんかんジュースや黒豚味噌、じゃがいもなどの製品を作ることからはじまり、2016年には就労継続支援B型「にじいろの樹」を開設。それ以来、多くの障がい者が就労する場となっています。
また、今日では障がい者の生活の場としてグループホーム「月見荘」の運営もしています。今回お邪魔したじゃがいものおうちの黒豚味噌づくりの現場では、働く人、そして商品づくりにひたむきに向き合う姿や個性を活かしあい、その場にいる全員が商品づくりに携わる様子を拝見してきました。
本日、黒豚味噌づくりの現場を見せてくださったのはNPO法人『じゃがいものおうち』理事長の楯篤雄さん。食品製造における厳しい衛生基準を表す装い。早速わたしも、上は三角巾から下は長靴まで食品製造にふさわしい服装に着替えていざ製造現場内へ!
スタッフさんが5人出迎えてくれました。味噌づくりの製造所はまるで給食室!大きな鍋やボウル、小学生の頃に給食当番で運んだ重たい麦ごはんが入っていたバットのようなものが並んでいます。
私が到着した時には、あちらこちらから蒸気が…。時折、大きな音とともに勢いよく蒸気があがります。黒豚味噌づくりに使うすべての器具が煮沸されていました。
黒豚味噌の容器もしっかり洗浄&殺菌!もちろん新品の瓶を使っていますが、丁寧に手洗いされた後、機械で殺菌が行われていました!安心!
さてさて、器具の準備が整ったら、黒豚味噌づくりに取り掛かりましょう!こちらがお味噌に使う肉!屋久島産の黒豚を使っています!黒豚と聞くと、鹿児島!というイメージがわく方もいるかと。離島といえど、屋久島も例外ではありませんよ(笑)この大きな塊のお肉。最初に丁寧に周りの不要な部分はそぎ落とされます。そして、楯さん自らが包丁を入れ小さな塊に。それをまた精肉店で見かけるスライサーで7㎜ほどの厚さに切っていきます。
そして、このタイミングで「じゃがいものおうち」とかかれた車が到着。増員して製造に取り掛かります!合わせて15人くらい!さらに給食室感が出てきました!さてさて、皆さん準備が整ったら再び豚肉を包丁で幅7㎜にきっていきますよ。今回作っているのは黒豚味噌の大サイズ!ということでお肉も贅沢に大きめに切って入れちゃいます!
お肉を準備する間、別の場所では他の食材の準備が行われています。あるところではゴマや唐辛子の計量を。また別のところでは鰹節の粉砕を。ショウガを丁寧に洗ったり刻んだりも。みなさん声を掛け合いながら分担して各作業に没頭しています。こちらはお味噌に水を加えみんなで混ぜ混ぜしている様子。なんだか楽しそう^^マスクをしてても、皆さんの楽しそうな表情が伝わってきます。さあさ、食材も下準備ができてきましたよ!