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​ぷかり堂の社会見学

​~ Catch the Beer 編 ~

2017年10月、屋久島初の地ビール醸造所がOPEN しました。
その土地で生まれたビールを飲むことが旅行の楽しみの一つ!という方には、「待ってました!」
の知らせですね。Catch the Beer(キャッチザビア)では、副原料に屋久島産のタンカンやパッションフルーツ、屋久島の地杉等を使った他にないビールを醸造しています。どんな味がするのか気になるものばかり。今回はそんな地ビールの醸造について、たっぷりと調査してきました!

catch the beer 屋久島地ビール

Catch the Beerの醸造所は、屋久島空港から車でおよそ5分程の場所にあります。民家の中に佇む醸造所。「BREWERY」の看板が目印です。

catch the beer 屋久島地ビール

こちらがCatch the Beerを営むご夫婦、江川竜彦さんときよこさん。

千葉県から屋久島に移住されて約8年。もともと千葉にいるときから、田舎暮らしに憧れていた江川さんご夫婦。しかし、千葉県で住みたい場所を探しながらもなかなか見つからず・・・。そんな中おきた東日本大震災をきっかけに、屋久島への移住を決めました。屋久島には2009年の皆既日食の際に2週間ほど訪れていたそうで、その際に屋久島のきれいな水には魅力を感じていたそうです。


移住当初は全く別のお仕事をされていたといいます。


「元々ビールが大好きだったので、いつか自分でも、ビールを造りたいなあとは思っていました。しかし、資金集めや醸造許可等の準備期間が必要だったので、すぐに取り掛かることはできず、働
きながらそのタイミングを待っていました。」


3年ほど島内の飲食店で働き、島での生活も安定してきたころ、そのタイミングが訪れます。


飲食店に勤務しながら有給を利用して、各地のビール工場を見て回り、2か月間ほど栃木県のマイクロブルワリー(小規模でビールを生産する醸造所)でビール造りに必要な知識を勉強されたそうです。


そして2015年、今の醸造所に場所を決め、2017年に醸造所をオープンさせました。税務署などへの許可申請は受理・審査を経て許可得るまでに、なんと1年以上も月日がかかるそうです。…長いっ!


準備が整いビール造りがスタート!

屋久島地ビール 麦芽

これは、ビールの原料である「麦芽」。麦芽には沢山の種類があります。左のコーヒー豆のようなものはローストモルトつまり、焙煎された麦芽です。色から想像がつくかもしれませんが、こちらは主に黒ビールの原料になります。奥にあるのがカラメルモルト。こちらを使うと文字通り、カラメルのような甘い香りが漂うビールに仕上がります。黄色や赤、黒などのビールの色はこの麦芽によって決まります。ちなみに右手前は、麦芽を粉砕したものです。さて、この麦芽をどうするのか。ここから、醸造所の中に潜入していきましょう!

catch the beer 屋久島地ビール

醸造所には3つのタンクがあります。一番奥が煮沸用。仕込み前日に80度まで温度を上げて煮沸し殺菌をします。そして真ん中のタンクに温水と先ほどの粉砕した麦芽を入れ攪拌。江川さんの右側、天井からさがる天板をタンクの底に敷くと麦芽が濾過(ろ過)され,麦芽の甘みを含んだ透明な麦汁が取り出せる仕組みです。

catch the beer 屋久島地ビール

ん?この穴だとはみ出る麦芽も相当あるんじゃないですか?
と尋ねたところ、麦芽を繰り返し濾過をすることで、大きい麦芽の上に細かい麦芽が順に積み重な
り麦芽自体の濾過層ができるんだそう。そうして、透明な麦汁が取り出せるそうです。

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